従業員 各位
日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
2月度の衛生委員会の資料になります。
2月度のテーマは
「視力低下や眼の病気について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
令和3年2月度
衛生委員会資料
産業医 北村 香奈
視力低下や眼の病気について
新型コロナ感染状況が危機的な状況の中、オンライン業務が増えたり、
自粛生活の中でIT機器を利用することが増えていますね。
そのような状況で、眼への影響が心配されています。
ブルーライトの影響も含め、眼の負担は著しく、放っておくと視力低下や
眼の病気につながりかねません。
そこで、今回は眼への負担を緩和するための方法をお伝えしたいと思います。
- とにかく、眼を休めることが一番
まばたきをすると眼のまわりの筋肉がストレッチされますし、
涙も出てドライアイ予防にもなるので意識的にまばたきをしましょう。
仕事で長時間のパソコン作業など、集中して文字や画像を追う作業が続く場合、
1時間に10分程度の休憩をとって眼を休めましょう。
- 遠くを見ましょう
眼のまわりの筋肉をほぐす動きやストレッチをすることで、
疲れ眼の改善やリフレッシュにつながります。
遠くをぼんやり眺めることは眼の緊張を和らげます。
近くを見ると緊張する毛様体筋は、近くを見続けると
緊張して凝り固まってしまい疲れ眼の原因に。
遠くを見ることは毛様体筋がゆるむことになるので、
眼の筋肉のリラックスになるのです。
- 眼を冷やしたり温めたり
集中したり眼を酷使した時、眼の血流が増大し、眼の血管が拡張、
充血や痛みなどが起こることも。
その場合は冷たい水でしぼったタオルなどをのせて冷やすと、症状がやわらぎます。
逆に眠る前など休める時間には水に濡らしたタオルをしっかり絞って、
電子レンジで約40秒(600w目安)加熱した蒸しタオルで眼を温める方がおすすめです。
温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ、リラックスできます。
(市販のホットアイマスクも活用を)また、眼の周りには交感神経から
副交感神経に切り替わるスイッチがあるので、温めることでリラックスした状態にもなります!
- 眼の体操
眼の体操は、眼の筋肉を刺激して疲れをほぐします。
但し、やりすぎは禁物。心地よいと感じる程度にしておきましょう。
下のイラストのように、眼球を上下左右に動かしたり、
眼をぐるぐる回してたりと簡単な動きでも効果があります。
ほかにも、眼をぎゅっと強く閉じたり、パチパチまばたきをしたり、
眼の上に軽く手を覆ったりという動きも、眼の疲れにおすすめです。
ちなみにこの体操は眼の周りの顔筋も動かすので、瞼のたるみの解消にもつながりますよ!
- ツボ押し
眼の周りには、たくさんのツボがあります。
指で押した時に周囲よりも少しへこみ、押すとやや痛みを感じるのがツボです。
人によって位置が異なるので指で探りながら見つけましょう。
眼のかすみに効く太陽、眼の奥が痛んだりかすんだりする時に効く晴明、
眼の疲労感や痛みに効く攅竹等のツボを
<指の腹で押す><左右同時に押す><皮膚から手を離さない><2~3クール繰り返す>
というルールに従って押してください。
- 眼精疲労におすすめの成分
・アントシアニン
・レスベラトロール
・アスタキサンチン
・ルテイン
・ゼアキサンチン
・ビタミンA、B、C、E
・オメガ3脂肪酸
アントシアニンやレスベラトロールはビルベリーなどに、 - アスタキサンチンは鮭に、ルテインやゼアキサンチンはほうれん草などに含まれます。
また、オメガ3脂肪酸は魚に多く含まれています。 - これらの成分は、目の健康全般に有益である可能性が報告されています。
ただし、眼精疲労に的を絞った場合は、どの程度の量を - どの程度の期間摂取すべきかなどは統一された知見がありません。
食事から摂取が難しい成分は、サプリメントを利用する場合もあるでしょう。
サプリメントの注意点として、医薬品ではないため、品質について保証されていない場合があります。
ご自身で信頼できる製品かどうかをよく検討する必要があります。サプリメントの過剰摂取にも注意です。