2023年11月度 衛生委員会からのお知らせ

従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。

11月度の衛生委員会の資料になります。

11月度のテーマは「コロナ感染後遺症について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、

業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

2023年11月度

衛生委員会資料

産業医 北村 香奈

 

最近、厚労省から以下のような広報がされました。コロナ罹患後後遺症で苦しんでいる方が多くなってきていることから対策に踏み出したようです。

コロナ感染後数ヶ月してから出始めることもあると言われている後遺症。何かいつもと違うしんどさがある、うつ病と言われたけど特に原因がわからない、などの方は、ひょっとしたらコロナ感染後遺症かもしれません。

そんなコロナ感染後遺症について、簡単にですがお伝えしておきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後、ほとんどの方は時間経過とともに症状が改善します。いまだ不明な点が多いですが、一部の方で長引く症状(罹患後症状,いわゆる後遺症)があることがわかってきました。

 

COVID-19の罹患後症状(いわゆる後遺症)は、COVID-19に罹患した後に、感染性は消失したにもかかわらず、他に原因が明らかでなく、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般をさしています。WHOは、「post COVID-19 conditionlong COVID)」として、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に罹患した人にみられ、少なくとも2ヵ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものである。通常はCOVID-19の発症から3ヵ月経った時点にもみられる」としています。

 

代表的な罹患後症状は、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などがあります。また、罹患後症状は、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般をさしています。

WHOは、これまでの研究によるとCOVID-19感染者の約1020%に罹患後症状が発生するとしています。

 

罹患後症状は、かかりつけ医等や地域の医療機関で十分に対処できるものが少なくありません。まずは、かかりつけ医等や地域の医療機関にご相談下さい。

罹患後症状に対応する医療機関を掲載しているWEBページ一覧:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya_00005.html

 

先日のNHKの特集では後遺症が長引いて仕事にも支障をきたしている方がいる、とのことでした。

原因不明、と我慢すると症状が悪化することも考えられますので、ひょっとしたら、と思う方は早めに受診して専門家の判断の元、必要な対症療法を受けてみてはいかがでしょうか。